神様のご褒美
今から13年前のこと。当時の私は、がんを患い、抗がん剤の治療中だった。
最初の薬で髪が抜け、味覚も失った。そして次の薬では、手足に強烈なしびれが来て、歩けなくなった。私はこの症状が怖くて、迷った末、抗がん剤治療をやめることにした。やめたら、しびれが少し軽くなったような気がして、図書館まであるいてみることにした。そして、どうにか無事にたどり着くことができ、近くにあった小さな公園で一休みすることに。途中のお店でおにぎりとお茶を買った。
どのみち、味は分からないのだからと、塩だけのおにぎりにしたのだが、一口そっと食べた途端、塩味が口いっぱいにひろがった‼次にお茶を飲んでみた。これも分かった‼これまで味わったことのないおいしさだった。治療をやめたことで味覚が戻ったのだ。
嬉しさで涙があふれ、塩の味がますます濃くなった。そして、まるで神様からのご褒美のように、生命力あふれる新緑の中で、木漏れ日が私を包み込んでくれた。まさに夢のようなひとときだった。
今も、生かされていることに感謝している。
これは新聞の投稿からです。
世の中には、様々な病気があります。背骨コンディショニングは運動でしか治らない症状にアプローチしていくものです。果たして、皆様が今、立ち向かっている症状への治療は合っていますか?